高校部

『高校部の教育』

高校生は自立の準備をすすめる時期です。そのためには「自分がどのような人間なのか」を発見し、わかることが必要です。それには、異質な他者を自分の中に取り入れながら、自分を見つめていくこと、つまり、個を大事にしながら、この質を高める集団が不可欠です。

また、まわりに広がる社会と結びつきを持つことで、いままでの狭い世界から広い世界につながりが広がっていきます。エルム高校部は「学び方」「つながり方」「生き方」という三つのサポートで高校生の自立の準備をすすめていきます。

そのために…

  1. 子どもを安心の中、文化と仲間との出会いで育てる
    子どもたちをエルム教員全体で支え、仲間たちとのつながり合いの中で育てていきます。仲間と共に、文化との出会い(教科学習も含む)で豊かな世界を拓いていけるようにしていきます。安心の人間関係の中で自己肯定感を育て、自らの力で学びとっていけるようにしていきます。
  2. 生きづらさをつながる力へ
    今、競争が激化する社会の中で、困ったときに助け合ったり、相談したりできる人の絆が失われつつあります。子どもたちの言葉の力を育て、表現する力を育てることで、つながる力を育てます。今の子どもたちの発達課題を見据えながら、「つながる力」を育てていきます。
  3. 社会と関わる(視点・経験・生き方……を考える)
    ボランティア、アルバイト、平和活動、部活など、さまざまな社会経験への後押しをします。
    ※ ボランティアの写真(田植え・稲刈り・もちつき)を掲載

高1・2年生

高校1・2年生の授業の一番の特徴は、“高校の授業にしっかりついていく”こと、そして、“成績をしっかり保証すること”を大事にしているところです。

高校の授業がわかることは学校が楽しくなり、自分の居場所となる第一歩となります。

そのためにも、目の前の困難な学習を励まし乗り越えさせるように、自分の課題とペースにあわせて自習形式で補習をしています。

また、中学校と違って高校はしっかりと学校の授業についていけば、成績を保障してくれますので、学校の勉強をがんばることは、大学受験で主流となりつつある一般推薦入試および指定校推薦での進学にもつながっていきます。

高校部では、推薦入試の活用も進学の有力な選択肢として考え、高校1・2年生は、学校での授業・課題をおろそかにしないことを大切にしています。

定期テスト前は、中学部同様20時間以上の無料補講を実施し、主要科目全てを指導するので安心です。

高校3年生・浪人生(受験科)

高校3年生および浪人生の授業の特徴は、“一人ひとりに進路に寄り添いながら、進路の希望をかなえていく授業をおこなう”こと、そして、“大学でも通用するさまざまな力を身につける”ことです。
エルム高校部受験科は以下のような目標を立てながら、受験生一人ひとりの進路と成長を保障していく授業を組み立てていきます。 

1.一人ひとりの「進路」に寄り添いながら、進路の希望をかなえていく授業をおこないます。教科の授業内容例については、下記をご参照ください。
2.推薦やAO入試に備えて高校の授業を理解できるようにします。また、小論文指導も随時おこないます。

エルムで選択する教科以外でも高校の授業の補習をします。定期テスト前には20時間以上の補習もおこないます。

<教科授業内容例>

現代文

  • 難易度を第1段階(夏期講習まで)・第2段階(2学期)・第3段階(各受験大学対応)に分けた実践教材を用い、読解と解法の講義をおこないます。
  • さらに、受験現代文でよく取り上げられるいくつかの概念についても、理解を深めるための解説を行います。
  • 予習が必要となります(最低60分程度)。また、復習は必ずおこなってください。

古文

  • 夏期講習までを目途に、当面は、助動詞の意味・現代語意訳・用法の理解に重点を置きます。その後、古文で多用される基本構文と敬語表現の理解へと進めていきます。
  • 2学期以降、実践問題を用いて、基本的な知識の習熟と古文特有の読解方法の理解を積み重ねていきます。
  • また、古文理解の上で欠かせない文化的・思想的時代背景の解説も随時行っていきます。
  • 現代文と同様に、前期は今までの復習が重点になります。予習・復習は週に最低2時間程度は必要です。

英語

1学期:英語長文入門
簡単な英文(中学レベル)から初めて、英文を日本文に「正確」に訳すことを中心に学んでいきます。S・V・O・Cはじめ接続詞・関係詞・前置詞、句や節などの文法を問題を解きながら学んでいきます。これにより、しっかりと英語の構造をとらえるようになっていきます。
同時に、文法の参考書を使い文法暗記テストも行います。これにより英文法と英作文そして、英単語の力をつけていきます。(夏休みを通して2学期までおこないます)
・夏休み:英語長文基礎
基礎的な「正確」に読む力が身につけば、この力を活かして、数多くの入試問題にあたります。多くの問題を解くことが「速く」読む力をつけることにつながっていきます。最初は辞書引きだけでとても大変ですが、これを乗り切り「正確」に「速く」読む力がつけば入試への展望が開けてきます。 
2学期:英語長文赤本
いよいよ、入試問題にチャレンジです。まずは比較的な簡単な共通テストの問題を使いながら、もう一度「正確」な読みを実践的にしていきます。長文問題だけでなく文法問題や作文問題、発音問題などにもあたっていきます。

その上で、各自が受験する大学の過去の入試問題(赤本)を用いて、授業で解いていきます。
冬休み:総まとめ
いよいよ、入試まで1ヶ月です。7割~8割の合格点を目標に、弱点の分野を克服していきます。授業も全体の課題と個別の課題との二通りになっていきます。

数学

下記(教科書の区分)の通りです。これは受験数学において比較的出題されやすい範囲を選択しました。下記の内容の他にも必要に応じて数学Ⅲ・数学Cなども学習していきます。

  • 数学Ⅰ 二次関数,三角比,個数の処理,確率
  • 数学A 数と式,数列
  • 数学Ⅱ 図形と式,三角関数,指数関数と対数関数,微分法と積分法
  • 数学B 複素数と複素数平面,ベクトル

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