TOPOS(トポス)について
エルムアカデミーは1990年に不登校の子どもたちや定時制に通う高校生の昼間の居場所として「昼間部（ちゅうかんぶ）」を設け、30年以上にわたり子どもたちやご家族をサポートしてきました。しかし、コロナ禍において不登校の小中学生の数が最多を更新し続け、不登校に関するご相談が急増しています。
これまで以上のサポートができるよう、体制やカリキュラムを整備し、名称も「昼間部」から「TOPOS(トポス)」に変更しました。「トポス」とは「場」を意味するギリシア語です。この場が子どもたちにとって「交わりの場」「学びの場」「育ちの場」になるように、という願いを込めました。
TOPOSで大事にしていることは、なによりも安心して元気で居られること、そして、安心できる仲間とのコミュニケーションです。あたたかい雰囲気の中で、さまざまな活動を通して、たくさんのコミュニケーションが生まれます。
もうひとつは学ぶ機会を保障することです。教科学習を通じて「知る」を積み重ねることで、正解のない未知の問いに対して「考える」力を養うことにつながると確信しています。不登校の子どもたちにとっても学び続けられる機会をつくっています。
TOPOSの母体「エルムアカデミー」について
私たちエルムアカデミーは、1984年に”すべての子どもたちに確かな学力を”というスローガンを掲げ産声をあげました。子どもたちの豊かな発達と未来を切り拓く学力をめざし、安心できる居場所として、「学ぶこと」と「仲間の存在」の大切さを伝え続け、2000名を超える子どもたちが巣立っていきました。今でも、約100名の小中高生がいきいきと通っています。
スタッフからのメッセージ
フリースクールTOPOSの特徴はいろいろあります。一つあげるとすると仲間ができることです。誰もが安心して仲間に入れるよう、さまざまな工夫をしています。「意見の相違で茶化したり排除したりしない」というのはTOPOSの当たり前の文化になっています。ときに共感したり、違和感を持ちながら、仲間と一緒だから楽しかった、うれしかった、発見できた、心がふるえた……そんなふうに思える人間関係を、時間をかけてつくっていきます。見学･体験ができますので、雰囲気を見にいらしてください。
